侵害予防調査(以下、FTO調査)は、製品や技術開発の初期段階から商品化前までの各プロセスにおいて実施することが求められる重要な作業です。
FTO調査においては、登録済み特許及び出願中の特許を対象とした調査に加え、対象となる開発製品や技術による、第三者が保有する特許の侵害の有無に関する法的観点からの意見を得る必要もあります。
FTO調査の結果、外部からのライセンスの取得、他者特許を回避する設計、対象開発製品や技術の事業化、等の判断を得ることが期待されます。
SciTech Patent Artが提供するFTO調査は、以下のような疑問や課題に対する有益な情報を提供いたします。
我々の商品化計画に障害は存在しますか? そうであるならば、商品化に向けて、どのような選択肢が考えられるでしょうか?
SciTech Patent Artは、クライアントの皆様が新たな市場で新製品や新技術を事業化する前に、第三者の特許に対する侵害リスクやライセンスの可能性等の判定、特定に資するFTO調査を実施させて頂きます。 また、競合他社の製品や製造プロセスが自社の知的財産権を侵害しているか否かを探索する目的でも、この調査は活用されます。 自社の特許戦略に対して直接的なインパクトを持つという点で、FTO調査は、事業的観点からも重要な作業となります。 このような重要な意味を持つFTO調査の実施においては高度な専門知識が求められます。 SciTechのアナリストは、侵害予防調査や侵害調査において豊富な経験を持ち、これら調査においては、関連する特許のクレームの分析、対象となる開発製品や技術との比較検討を詳細に実施、技術的評価をご提供いたします。 通常、私共が提出する報告書には、分析結果に対するクライアントの客観的理解を支援する目的で、ビジュアルも含まれております。 また、調査作業全般に亘り、クライアントの皆様と緊密に連絡を取らせて頂き、皆様のご要望に最大限応えられるよう務めさせて頂いております。
FTO調査に対するSciTechのアプローチ
検討初期段階に情報を収集及び分析、FTO調査を実施することで高い効果が期待されます。 FTO調査においては、収集される情報の品質が重要な要素となりますが、SciTech Patent Artは、20年以上に亘りFTO調査の経験から独自の標準的作業プロセス(SOP: Standard Operating Procedure)を開発、有力な先行技術や事業化の障害となる可能性のある特許の抽出に役立っています。
SciTechの標準的作業プロセス(SOP)は、以下のようなステップから構成されています。
- 対象技術や製品に対する深い理解の構築を目的とした詳細検討を初期段階で実施
- 対象技術や製品の主要な特長を特定
- 適切なキーワードと分類コードをベースとして、複数の検索式を設計
- 様々なデータベースを活用し、複数の検索を実施
- 関連性の高い文献を検出するために、明確に定義された判定基準に基づいて調査結果をスクリーニング
- 関連性に従い、抽出された文献を分析及び分類。 並びにそれらの法的状況を確認
- 分析結果を包括的にレポートにまとめ、クライアントに提出
FTO調査の標準的レポート形式
FTO調査の結果は、通常、以下のような内容から構成されるExcel形式の報告書として提出されます。